健康太極拳。
素振り、昨日発見した事があり剣筋の修正。三学、八勢。
鍼十四術と腹診の練習確認。
体術の復習少々。
十四術の竜頭管術の音が好みである。
チンチンチンと鳴る金属音は幾らか心が澄むようである。
日本の真伝流系統の管鍼のスタイルを鍼のメインスタイルとしたわけだが、これはには幾らか理由がある。
先ず日本贔屓である。
これは海外で生活して異文化の中で生活した結果である。
やたらと海外の本格派に憧れなくてもよいのだ。
海外の価値観を持ち出してきて、自国の文化を無闇矢鱈に否定する事はない。
幸い日本の歴史は長く、文化は贔屓目抜きでも豊かだろう。
根本的なものは些かシンプルに過ぎるところはあるが強固で、他国の文化を取り入れつつアレンジした。
江戸期には文化は洗練され熟した。
文明開化で西洋の様々に揉まれて沢山のものが押し流され、また新たに生まれた。
インド中のエリート達が集まる所でも「ジュードウ!カラテ!」と人気だ。
変に他国の文化コンプレックスを抱く必要はないのだ。
場所と時代が違うものを考えなしに下手に輸入すると酷い事になる事も、よくよく理解した。
そんな訳で国粋主義まではいかないが日本贔屓である。
次に鍼術についてだが、日本の鍼術にも違いがある。
様々あって、太かったり痛かったりというのは嫌だった。
学ぶ機会が公開されているのと、現代で最も普及している管鍼術の祖とされ、簡易化がなされていないというので真伝流を選んだ。
宗家は居なくなって復元公開されたものだが、体系がキチンと存在しているのもポイントだ。
管鍼は日本のオーソドックスなので戦後に発展した技術とも親和性が高い。
現に長野式の処方はよく使っている。
そして意外ではあるのだが中部地区では現代中医学の鍼術や近代経絡治療とスポーツ鍼トリガーポイント鍼が占めていて、日本の古い鍼やる人が少ないらしいという事。
確かにこの地域の人からよく聞く、鍼への恐怖感と古いモノは駄目だという先入観を考慮すればそうなるのも仕方がない事ではある。
最後に自分が受けてみた感じと効果だ。
正直なところ、自分は鍼を受けるのが苦手である。
なにしろ若い時から随分と鍼を受けたが効き目が無いのと調子を崩すのはザラだった。
痛いのに効かないとか調子を崩すなんていうのは駄目だ。
自分が受けたくない鍼を自分が他人に勧めるのは嫌なので厳選した。
必要でなければ刺激量の強い手法を用いずに効かせたかった。
下手と腕自慢の曲芸は不要なのだ。
せっかくの自前の治療院である。
自分が納得出来ないものは出したくない。
現在は鍼灸のみのコースを受け付けていない。
しばらくしたら様子を見ながら希望する人には施術をするつもりである。
鍼灸指圧按摩指圧・オステオパシー・武術療法など取り扱い。
岐阜県岐阜市柳津町
鍼・灸・指圧 俰屋治療院 主